shirikageru no miryoku

シリカゲルの主成分であるシリカ(二酸化ケイ素)は、
地球の地殻に豊富に含まれる物質。
ガラスやセラミックなどの原材料としても使用されるとても身近なものです。
シリカゲルは、表面に小さな穴が無数に空いた多孔質であり、
そこに湿気、ニオイ成分を閉じ込める性質があります。

人体や環境への影響も極めて小さく、いろんな場面で頼りになる、
強くてやさしい“番長”的存在です。

シリカゲルの吸湿のメカニズムや優れた特性について解説します。

point 1

シリカゲルの圧倒的な吸湿力の秘密は、表面に小さな穴が無数に空いていることによる表面積の大きさにあります。シリカゲルの表面積は1グラムあたり450〜700㎡。また、シリカゲルにはA形とB形があり、B形は周囲の湿度が下がると水分を放出する調湿性も兼ね備えています。

point 2

乾燥剤にはシリカゲル以外にも生石灰や塩化カルシウムなどがあります。どちらも吸湿性に優れていますが、生石灰は水に混ざると発熱し、塩化カルシウムは水に触れると溶け始める性質があり、取り扱いに注意が必要です。シリカゲルは化学的に極めて安定で、水溶性、腐食性、潮解性はほとんどなく、弗酸・強アルカリを除いて化学反応を起こしません。また、毒性がなく体内で消化吸収されないため、万が一誤飲しても人体にほぼ影響がありません。

子どもが大量に飲んだ場合などは様子を見て医療機関を受診してください。

point 3

シリカゲルが酸やアルカリに反応しないのは、化学的にとても安定しているから。食品や日用品などを保存する際にも長期的に安定した吸湿性能を発揮します。また、他の原料の乾燥剤はご家庭で再利用はできませんが、シリカゲルは加熱したり天日干ししたりすることで再利用できる製品もあります。

安心して使えるシリカゲルだから、
活躍の場面はいろいろ。
食品の保存に使われていることは
よく知られていますが、
実は私たちの身の回りのさまざまなシーンで
シリカゲルは活用されています。

革のバッグやシューズを購入した時、乾燥剤の小さな袋が入っているのを見たことがありませんか? あれは商品を湿気やカビから守るため。購入後もシリカゲルを定期的に交換しながら保管することで、革製品の劣化を防いで長持ちさせることができます。衣類や日用品、変色しやすいシルバーアクセサリーの保管にもおすすめです。
工業分野では電子機器や精密機器の湿気による内部のサビや腐食、医療業界では医薬品の変質を防ぐためにシリカゲルが活用されています。
乾燥剤としてのみならず、シリカゲルは化粧品や美容製品にも使われています。高い吸湿性を活かしてベタつきを防いだり、サラサラ感を持続したりと使用感の向上に役立てられています。

シリカゲルがもっと私たちの
暮らしに役立つように。
山仁薬品はシリカゲルの可能性を追求し、
豊かな未来を創造します。

山仁薬品の技術力や独自性

1954年の創業以来、山仁薬品はシリカゲルをはじめとする乾燥剤のスペシャリストとしてさまざまな製品を開発してきました。シリカゲルの粉末をプレスし固めたタブレットタイプは、弊社の技術と試行錯誤によって生まれた製品です。
また、徹底した品質管理を実現し、医薬品や医療業界に特化した高品質シリカゲルの開発・生産に力を入れています。人々の健康やいのちに関わる医薬品供給に携わるメーカーとして、お客様に安心してお取引いただけるよう、品質はもちろんのこと安定供給と危機管理に関しても社内体制を強化。災害や緊急事態が発生した場合にも1週間以内に生産を再開できることを目指し、BCP(事業継続計画)を策定しています。

乾燥剤ではなく、
“未来素材”としてのシリカゲル

シリカゲルは非常に純度の高いシリカ(二酸化ケイ素)から作られます。シリカは地球の地殻に多く含まれ、水晶や石英の成分と同じ物質です。人体に無害で安全性が非常に高いことから、ガラスやセラミックの原料、食品添加物など私たちの身の回りで幅広く活用されています。
「湿気やニオイ成分を吸着する」というシンプルな機能、そして「人体や環境にやさしい」という特性から、シリカゲルにはまだまだ多くの可能性が秘められていると私たちは考えます。
山仁薬品は時代の変化や多様化するニーズを常に見つめ、一般ユーザーにも広くシリカゲルの魅力と可能性を知ってもらい活用していただくことで、快適で豊かな未来を創造したいと考えています。